サンフランシスコ国際空港とナパダウンタウンとの間の移動について

サンフランシスコ国際空港(SFO)とナパダウンタウンとの移動について、公共交通機関を使った移動についてご教示してくださったサイトがあり、私は、自動車の運転ができないこともあって、そのご教示に従って移動しようかと考えたりしたが、どうもそのサイトのときと事情が変わったのか、SFOとナパダウンタウンとの間の移動はやや時間がかかり過ぎる。そのため、現時点では、この移動はUberを使うのがおすすめのようである。

私がSFOに到着したのは現地時間の16時半くらいであったが、入管で1時間以上かかり、宿の到着が遅くなってしまうこともあって、Uberを使った。しかし、今回の旅の主たる目的は、ナパヴァレーの地形と空気を体感することであり、私にとってサンパブロ湾の冷たい空気を吸い、肌で感じることは極めて重要であった。サンパブロ湾はナパヴァレーの南側にある湾(以下の地図の赤丸)であるが、ナパヴァレーの気候に大きな影響を与えているとても重要な湾である。

この湾には、北極海からの寒流(カリフォルニア海流)が流れ込むため、とても冷涼である。7月1日の晩、ヴァレーホ(ピンクの丸)の対岸のフェリービルディング(上の地図のオレンジの丸)ではダウンジャケットを着た人がいたくらいである。サンパブロ湾の冷たい空気はナパヴァレーに流入するが、もちろんサンパブロ湾に近い南の方が当然その影響を受け、北に行くほどその影響は乏しくなる。要するにナパヴァレーは、サンパブロ湾のおかげで南ほど冷涼という北半球における常識(南ほど温暖)が逆転する地域なのだ。

前述したとおり、SFOからナパダウンタウンへの往路はサンパブロ湾を味わえなかったため、復路はヴァレーホまでは車、ヴァレーホからフェリーに乗ることにした。ちなみにヴァレーホはもともとかなり治安の悪い場所らしい(近時は改善しつつあるそうであるが)。私は、現地の有能なワインコンサルタントのアドバイスに従い、ヴァレーホのフェリー乗り場にほど近いFerry Taproomでフェリーの出発時刻まで待機した。微妙に雰囲気が怖く感じられるが、乗り場に近いので乗り遅れる心配がない。私は、ここで、月1回来るという地元の紳士とときどき話しつつ、ビールを飲みながら乗船を待った。

私の場合、アメリカのレストランにおいては、とりあえず量的に無難なのはサラダに肉をアディショナルでつけるというものであるということを学んだが、Ferry Taproomでは別皿のものを注文したのが失敗。シーザーサラダの方はドレッシングがすさまじく、ウイングほかのチキンはビールを2,3杯飲むにはやはり多かった。

私は19時40分発に乗ったが、ここでは21時少し前まで明るい。

確か15分前くらいに並んだ。一番乗りである。

サンパブロ湾の冷たい空気で震え上がるつもりでいたが、甲板には出られなかった。

空気が澄んでいて夕日がきれいであった。太陽がにじんでいるのはフェリーの窓に水しぶきがかかったためである。

是非、地図を拡大縮小して、カリフォルニア海流、サンパブロ湾、ナパヴァレーの気候について思いを巡らしてみていただきたい。